Entrevista de Rui Costa -2-

 本日もまずはいろいろな話題から。

 あまり出場機会のないKaryakaにレンタルのオファーがあり、明日、彼の代理人とLFVが話し合いを持つよう。クラブ名は明らかにされていないが、ロシアのプレミアリーグに所属するクラブで、期間は1年だという。
 サントスへの今シーズンいっぱいのレンタルで交渉中のMarcelは、明日にも去就が決定する見込み。
 土曜に行われるタッサのヴァルジン戦の開始時間が変更になる模様。当初の予定は21時15分スタートだったが、ベンフィカは19時30分に変更を要請。今のところ20時30分となる可能性が高く、あとは中継を行うRTPとの合意のみ。


 では、昨日の続きです。

―他のクラブでプレーする可能性は?
 今は自分のためにもベンフィカのためにもいい後半戦にするということしか言えない。私のキャリアに関すること全ては、シーズンを終えた時に決めたいと思っている。自分の考えを貫き、体力的に次に進めるかどうかを判断したいと。でも、それは代表の時と同様だと思っている。キャリアを終えるという決断に、周りから意見は必要ない。醜態をみせたくないしね。
―3か月間沈黙を保ってきました。決して心の内を明かすことはなかった…憤りを感じていたのですか?
 憤りを感じていたというよりも悲しかった。プレーできず、何も言うべきことがなかった。ベンフィカに戻るという夢は、そんなことのためではなかった。私が望んでいたことは、怪我をした日にこそ実現しつつあったんだ。それは多くの喜びをファンに与えること。実際の怪我は、オーストリア・ウィーン戦で現われていたんだ。それまでは本当に夢物語のようだったよ。ルスでの最初の公式戦を迎え、全てはうまくいっていた。スイスでのプレシーズンは君たちが見たとおりだったし、その後ポルトガルでの試合ではみんなからの大きな優しさを感じた。それは世界中のどんな選手もが幸せに感じることだ。理想としていた夢の中に生きていて、すべてがパーフェクトだった。その後、それが一変した。本当に180度ね。べっさでプレーした時にはすでに怪我していたし、アヴェス戦も同じ…私にとってきちんとプレーできた最後の試合はオーストリア・ウィーン戦だったと言える。何もできないのが辛かった。無力に感じたよ…憤りよりも悲しみが大きかった。「私は10という数字をつけた選手、それだけだ」とね。
―ファンとすれ違った時は…
 1日に1000回もどんな質問をされてどんなふうに答えたか、容易に想像できるよ。私にもなんて答えていいのか分らない質問ばかりだった。調子はどうだい?いつ復帰するんだ?…心の中ではよく分かっているんだけどね。ルスで人々の優しさを、愛情と敬意を受け取っていたんだから。
―何度かベンフィカで、フロントの人間として続けることも考えたのですか?
 私が言ったのはこんな感じだよ。私は自分にも他の人々にも正直であり、今私が考えていることは、私は選手であり、自分の可能性の中で最大限クラブに貢献する選手という、自分の役割を果たすこと。私はベンフィカの10番で、だからここにいる。

Entrevista de Rui Costa -1-

 まずはニュースから。

 Luisaoが今シーズンでベンフィカを離れる意向を示唆した。前から噂にはなっていたし、早ければ1月のマーケットかなと覚悟していたけど…。
「今は、シーズン終了後にチームを出るつもりだとはいえない。憶測はしない。でも、今度は別のリーグを経験して見たいと思うのは、自然な流れだろう?すべては話し合いを持ってから。それからいろいろなことが起こるんだ。リーグ戦に集中したいし、タイトルを取って終わりたい。今の私の気持ちはそれがすべてで、そのあと何かが起こる可能性はある。」

 Miccoliは今朝検査を受けたが、復帰まではあと1か月前後かかる見込み。


 では、Ruiのインタです。今日と明日、2回に分けて掲載します。

―怪我による長期離脱の後、ピッチに戻っていかがですか?
 素晴らしいよ。怪我に直面して、復帰はほぼ不可能なんじゃないかと思うところまで来ていた。怪我の大きさを知って、キャリアをこのまま続けることに問題が生じるのではないかと。またプレーできるとイメージしてきたから、3か月後は…まるで子供のようだった。すごく嬉しいよ。脚がしっかりして、痛みに対する不安ななく、できない動きがない状態でプレーできるようになるために十分な時間を与えてもらった。今ではすべきことは全てできる状態で、筋肉も丈夫になった。
―誰がキャリアの継続が問題になると考えたのですか?
 私が最初にだよ。なぜなら、もし手術をする必要があったならば、当然のように、それがキャリアの終焉をもたらすことになるのでは、と考えるだろう。医師たちはその必要はないと考えていたし、結局は彼らの言葉通りになったけれど。
―怪我の分析に誤りがあったとある時期言われていましたが、どうそれに直面していたか…100%医師たちを信じていましたか?
 誤りがあったかと言えば、あった。そして誰もそれを隠さなかった。しかし私はいつも人の良心を信じている。この状況を解決し、私が再びピッチでプレーできるようにしようという医師たちの心構えと決意が感じられた。彼らは献身的で、委ねた手は間違っていないと信じていたし、自身もあった。おかげさまで私は再びプレーすることができ、そしてそれはベンフィカの医師たちのおかげでもある。分析の誤りなど起こるべきではないと考える一方で、もしかしたらもうプレーできなかったかもしれないわけだから、3か月間一緒に頑張ってきた人たちには感謝しているよ。
―復帰できた時の大きな喜びを誰もが分かりました。どのように感じたか説明してもらえますか?
 12年近くポルトガルを離れていて、ただベンフィカで再びプレーしたい一心でここに戻り、そして大きなけが、大きな痛みが原因でプレーできなかった。理解を示してくれたチームメートや家族、毎日共にいたすべての人々の助けを借りて、プレーができなかったという困難を乗り越えた。選手が怪我を負うというのはもちろん悪いことだけど、当初はそれほど特別な怪我ではないように思えたものが実は復帰まで時間がかかるものだったと知った時は、本当に辛かったよ。でも、過ぎ去ったことを考えるよりも、今はこれからを見据えて残りのシーズンをポジティブに考えていかなくてはならない。リーグの後半戦はレギュラーとして試合に出られると期待しているよ。
ベンフィカ復帰を強く望んでいて、シーズンは半分近く棒に振ったわけですが、それを埋めるに十分な時間は残っていると考えますか?
 十分かどうかは分からない。シーズンの終わりには私も、ベンフィカもそれがまとまるだろう。そして質問が、今シーズン終了後に引退するのかどうかというものなのであれば…今答えられることは、シーズンの終わりに決心するつもりだということ。現時点では、私はプレーすることを望んでいる。
―もっとボールを蹴っていたいと今でも思いますか?

 それを望んでいるよ、とても。でもそれは、人々に対する義務感でボールを蹴らなければならないと言うつもりはない。自分がチームの役に立つと感じている間はプレーしたい。例えば代表でのようにね。
―しかしこの復帰で、プレーを続けたいという気持ちは強くなりましたか?
 失った時間を取り戻すため、いいシーズンにしてベンフィカの優勝に貢献するための強い力をもらった。決めるのはそのあと。今言えることは、キャリアを終える可能性もプレーを続ける可能性も、両方否定しないということ。

”A bola nao quis entrar...” diz Fernando Santos.

 金曜日の結果があまりにもショックで、しばらく立ち直れず。確かに残り全試合勝つのは難しいだろうけどとは書いたけどさ〜、ホームだったんだし勝ってくれても…。
 ということで、ボアヴィスタ戦はスコアレスドロー。出場メンバーはQuim、Nelson('90 Joao Coimbra)、Luisao、Anderson、Leo、Petit(81' Mantorras)、Katsouranis(63' Derlei)、Rui Costa、Karagounis、Nuno Gomes、Simao。Derleiが早速初出場。勝ちに行こうとしたのは交代を見てもわかるんだけど。
 都合がありこの試合は聞けなかったんだけど。個々の選手の評価を見ればベンフィカの方が上。シュートはボアヴィスタの4倍近くである22本。受けたファールも倍の20。しかし、ボアヴィスタのWilliamの評価が9!なかなか見られないよ、こんな高評価。彼がかなり奮闘し、ベンフィカには運がなかったよう。「こんな試合、今まで見たことないよ」とRui CostaとSimaoが嘆くほど。「多くのチャンスを作った。厳しい相手を前に素晴らしい試合をした。3ポイント取れなかったのはとても悲しい。」とはSimaoの弁。
 結局スポルティングが翌日の試合で順調に勝利をあげ、再び3位転落。ポルトがアマドーラにまさかの敗戦を喫し、せっかくのチャンスだったのに。

 さて、実はここ数日アクセス数がかなり上がっていて、何があったのかと思っていたら、ポルトガル・グーグルでYu Dabaoを検索するとここが出てくるらしく、ほとんどがポルトガルからのアクセスだった。私もいろいろ検索したけど、なかなか彼の情報ってないのよね…ユースの選手だから仕方ないのかもしれないけど。
 その于大宝は今日、ユースリーグ最下位のポルティモネンセと対戦し、見事ハットトリック。彼の獲得は、戦力というよりアジアでのマーケット拡大が目的だろうと陰で言われたりしていたけど、これでちょっとはポルトガル人の目も変わるかな。

 それから今更ながらだけど、明日あたりRuiのインタを載せたいなと思っている。どこかですでに掲載されていたらごめんなさい。

”Estou preparado para jogar.”

 背番号が37番に決まったDerleiのインタビューを。

―昨シーズン、ポルトガルサッカーに復帰する、スポルティングに移籍する可能性がありましたが、結局ディナモ・モスクワに残りました。何故今ベンフィカを選んだのですか?
 なぜならディナモのフロントが私を出すことを決め、ベンフィカが彼らと話し、レンタルを受け入れたからだ。当然、満足しているよ。
―この5か月の間、ベンフィカでどのようなことを期待していますか?
 クラブがすべてを勝ち取るために貢献すること。なぜなら選手たちはそのために日々トレーニングを積んでいるわけだし、ファンもそれを望んでいるから。
ポルトガルでは148試合で61ゴールを決めました。同じようにベンフィキスタにゴールを約束しますか?
 多くのゴールを決めたいと思っているが、約束はしない。唯一できるのは、今までと同じように結果が出るように真剣に取り組むということ。
ベンフィカに加入するため、ディナモで得た報酬の多くを放棄しなければならなかったというのは本当ですか?
 色々あったけど、そのことについては話したくない。何より大事なことは私がここにいるということだから。
―レンタル終了後のオプションについては?
 オプションはないけれど、すべてがオープンになると思う。ディナモのフロントは移籍したいという私の気持ちにもう気づいているし、ふさわしい時期が来たら話し合いを持つよ。
―あなたの現在のコンディションには疑問が残りますが、いつ頃ベンフィカでポジションを競えるような状態になりますか? 数日中には間違いなく、ピッチの上で僕を見られるようになると思うよ。
ポルトにいた時のように、ベンフィカで多くの成功を期待していますか?
 準備は出来ている。あとは結果がついてくる。
ベンフィカはあなたがポルトガルを離れた時とは違うと考えていますか?
 確かに。ここ数年ベンフィカは進歩している。タイトルを取ったのは偶然ではない。
ベンフィカでは4−4−2と4−3−3、試合によって2つのシステムをとっています。あなたが望むのはどのポジションですか?
 私は貢献するためにここにいる。自分のベストを尽くすし、その質問は監督が決めることさ。


 また、センターバックを探していたベンフィカは、ヴィトリア・バイーアのSub-20ブラジル代表、David Luizと契約。それからエバートンにレンタルが決まったManuel Fernandesと2011年まで契約を延長したことも発表された。

Yu Dabao sera o primeiro jogador asiatico no Benfica.

  • 16 jornada
     土曜日にベレネンセスと対戦したベンフィカは、2対1で順当に勝利。得点はSimao(13')とLuisao(36')。86分の失点はもったいない…。Ruiもプレー時間を延ばしてきていてひと安心。
    Quim、Nelson、Luisao、Anderson、Leo、Petit、Katsouranis(90'+1' Beto)、Rui Costa(84' Manu)、Karagounis、Nuno Gomes(90'+1' Mantorras)、Simao
     そして日曜日はスポルティングボアヴィスタと1対1でドロー。結果、わずか1ポイントながら彼らを上回り2位浮上。残り全試合勝つというのは難しいかもしれないけど、少しでもポルトにプレッシャーをかけて行ってくれ!…今年から4試合少ないのがどう影響するか。
  • Ninja参上
     懸念されていたフォワードの補強は、結局ディナモ・モスクワから今シーズンいっぱいのレンタルで獲得したDerlei。まあビッグネームは今回全然出てこなかったし、ポルトガルリーグをよく知っているという意味ではいい選択だったのかもしれない。
     今日の午前中にメディカルチェックを行い、入団会見はポルトガル時間19時半(日本時間30日4時半)から。
  • ベンフィカ初のアジア人選手
     中国・甲級リーグの青島海利豊に所属している于大宝と3年半の契約を結ぶことになった。于大宝は現在18歳でSub-19中国代表。彼のビデオに興味を持ったユースのスタッフが昨秋トライアルに呼んでいた。ひとまずはユース登録となる予定。ベンフィカでは初のアジア人選手となる。移籍金は387,000ユーロ。
     なお、ベンフィカは彼以外にも2選手をセイシャルで練習させていたが、彼らとは契約に至らなかった。
     因みにどうでもいいことだけど、Sport Lisboa e Benficaは中国語で里斯本及本菲卡體育會(本菲卡がベンフィカ)。
  • Morettoは残留
     国内外からオファーがあったMorettoだが、全て断り、ひとまず今シーズンいっぱいはベンフィカに残留する見込み。
     

”Se nao estao contentes, posso ir-me embora!”

 今日はEusebioの65回目の誕生日。そして、Mikiの命日。すごく複雑な気分になる1日。

  • Taca de Portugal
     6回戦はアウェイでヴァルジンと対戦。開催日は2月10日。
  • 不満爆発?
     一部から度重なる怪我や体重の増加について非難を浴びているMiccoliが、昨日の練習後に現在の状況について不満を述べた。「私に満足していないのなら、静かに去るよ。」
    「私はプレーするためにここにいるんだ。多くのゴールを決めるために、そしてベンフィカであらゆるものを勝ち取るために。ベンフィカのフロントに対しては非常に敬意を払っている。なぜなら彼らは私をベンフィカに連れてきてくれたのだから。ただ、私のこの状況に満足していないのなら、私は静かにベンフィカを去るよ。何の問題もない。私はユベントスとの間には3年契約があるのだから。マーケットが閉まるまであと1週間あるし、行くべきクラブは沢山ある。ただ、可能性はない。私はここに残りたいと思っている。クラブや監督との約束があるからね。監督とは何の問題もない。イタリアでは彼とうまくいっていないと言われているようだが、それは真実ではない。4日前にも30分間話をしたし、私は彼に敬意を払っている。彼が私をそうしてくれるように。
     私は好んで怪我をしてお金を稼ぎたいわけじゃない。ファンも、会長も、フロントも、誰も私をそのように非難することはできない。そう言うのは、私のことをそのように言っている人がいて、それが気に入らない。ここで受け取った給料をすべて返して帰ったっていい。私はプレーするために、ベンフィカの勝利に貢献するためにいる。それが私が望んでいること。ファンやチームメイトともうまくいっている。
     土曜日は試合に出ないだろう。今はリハビリ中だから。しかし、それはたいした問題じゃない。」
     どうやらこの言葉の発端は、Santos監督の会見の言葉にあるらしい。しかし、それについてはSantosが釈明。
    「確かに前回の記者会見で『Kikinを失い、Miccoliは大事な場面で試合に出られない。Mantorrasには(プレーする時間に)限界がある。だからもう1人フォワードを獲得する必要はある』と言ったけれど。
     しかし彼はチームの中心選手。彼とは100%の状態でプレーすると約束をした。彼はそれを全うするだろう。彼が100%の状態なら、ベンフィカは素晴らしいチームになるはずだ。彼をドバイに連れていかなかったのも、リーグの後半戦に集中してもらうためだ。」
     そして、Miccoliがなかなか復帰をしないのは、Rui Costaの一件―当初の診断にミスがあり、予想外の長期離脱になってしまった―で医療チームが慎重になっているからだとも言われている。どちらにしてもちょっとした行き違いが大きくなってしまった感じ…。

Mantorras nao pode jogar 90 minutos.

  • Taca de Portugal
     タッサ5回戦・対レイリア戦は、2対1で無事に勝利。ゴールはNuno Gomes(80')とMantorras(85')。時間が時間だったから、正直、焦りました。
     メンバーは次の通り。Rui Costaはスタメン出場をしつつも、90分フル出場はお預け。
    Quim、Nelson、Luisao、Anderson、Leo、Petit、Katsouranis、Rui Costa(88' Karagounis)、Manu(61' Mantorras)、Nuno Gomes、Simao。

     主要3紙のトップは全てMantorras。信じられないけれど、彼のゴールは9か月ぶりなんだそうだ。そんなに長く遠ざかっていたような気はしないんだけど…。しかし、それ以上に気になったのが、Santos監督のコメント。"Ele nao joga 90 minutos." 彼は、90分はプレーしない―できない―というもの。
     「Pedroは90分プレーできないことを知っている。実際には45分以上プレーすることもできないだろう。しかし、限界を知っていても練習を積み重ねている。彼のその態度は、プロとして素晴らしい。」
     度重なる怪我と手術で、彼の膝がぼろぼろだというのは誰もが知っている事実。でも、ここまでハッキリ口にしたのは、彼が初めてだろう。それでも、彼はベンフィカでプレーするに相応しい選手だという。今後も、何度もチームを救ってくれるだろう、とも。ファンの立場からすれば、特に私みたいにMantorrasを好きな人なら、それでも彼にはベンフィカでプレーし続けてほしいと思うに違いないのだけど。彼のベンフィカに対する思いは他の選手と比べても強いと見てとれるから。でも監督がそんなことを言うなんて驚きだった。彼の怪我はベンフィカのせいだから、最後まで責任を取ってあげないといけない、なんてコメントもある。でも、彼ならそんなこと関係なくチームに貢献してくれるだろうと信じてるけど。
  • 移籍
     Ricardo Rochaがイングランドトッテナムに移籍することが決まった。移籍金は500〜550万ユーロ。昨日のタッサには出場せず、すでにロンドンへ。
     この話は以前からあって、それでも一時は移籍金がネックで頓挫したかのように思われていて、ちょっと安心していたんだけど…。すごく残念。