O Hasegawa acabou sua carreira como jogador de futebol.

 1週間前の話になるけれど、アントの長谷川が引退した。膝の状態が思わしくなく、これ以上プレーを続けられないと判断したということで、私自身としては、あ、とうとう来たか...と、かなり寂しくなった。
 Jリーグが開幕したとき、私は高校3年生で(歳がばれるけどいいか)、大学受験を控える身だった。それでもどっぷりサッカーに浸かっていた私は、頑張ってカシマスタジアムのチケットを取り(当時ははがきによる応募だったため、ファンクラブに入っていないとチケットを取るのが難しかった)、受験そっちのけで鹿嶋まで足を運んだ。だから受験に失敗したんだと、今でも思っているんだけど。
 いつも一緒に行っていたクラスメートのRちゃんは長谷川のファンだった。何となく福山雅治に似ていると言われていた外見もあったけど、彼女は長谷川の滞空時間の長さを武器にしたヘディングが大好きだった。中学時代は陸上の高飛びの選手だったという彼のジャンプ力は圧巻だった。長谷川のゴールを見るために私たちは会場に向かい、私たちがカシマスタジアムで観戦した試合は、全て彼がゴールを決めていた。当時は「長谷川」というと「健太」で、何度も苛立たしい思いをしたこともあるけど、彼が得点すると、アントは負けないという伝説もあった。
 最近は途中出場ばかりだったけど、彼は多くのゴールを決めた。それだけで、彼がプレーしているというだけで、満足していられる自分がいた。アントに長谷川がいるということがすごく大きかった。それは、1年目の優勝を知るメンバーが今はほとんどいないということからくる感傷的な気持ちなのかもしれないけれど。寡黙だけど、自然と人を惹きつけるイメージ。どんな形であれ、アントファンにとって彼はすごく大きな存在だったというのは間違いないことだと思う。
 12年間(本田技研時代を入れればもっとだけど)お疲れさまでした。無口な彼のことだから、メディアで見られる機会はほとんどないのだろうけど...サッカーにはこれからも関わり続けて欲しいです。