Quero pensar que o dinheiro não é todo.

 実は今週夏休みをとって、実家に帰ってきています。とりあえずHPの更新を進めたいなぁとPCを持ってきたのはいいけど、調子が悪い(昨年末と同じ、画面が真っ暗になる)。その上ポル語辞書を持ってくるのを忘れてしまった。ニュースのアウトラインを簡単に訳す分には全然問題ないのだけど、長編ものを完訳するとなると、手許にないとやっぱり不安。
 さて、ちょっとサッカーとは離れていることだけど。
 A BOLAのサイトを見ていたら、ONCE-Eroskiがなくなるというニュースを見つけて、ショックを受けた(といっても、このニュースが日本で報じられるほど自転車競技はメジャーなスポーツではないので、若干間違っているかもしれない。)。もしかしたらONCEが何か分かる人はここにはほとんどいないと思うんだけど、スペインの自転車チームで、ジロ(デ・イタリア)やツール(ド・フランス)にも出場する、トップランクのチーム。そこにはJosé Azevedoというポルトガル人選手が所属している。ポルトガルでも自転車は人気あるけど、世界的に見れば小国。でも彼は昨年のジロやツールで入賞したりと、結構注目選手だった。
 このチームがなくなるというのは、スペインの盲人協会だかなんかの宝くじ会社であるONCEが資金提供を打ち切ることを決めたため。Eroskiはスペインのスーパーマーケットだけど、ここの資金だけではどうにもならないし、他に代わるスポンサーがつかないようだ。
 自転車競技のチームというのは、その運営資金をほとんどスポンサーに頼っているみたい。もちろんポルトガルなんかはクラブチームもあるんだけど、世界のトップレベルのチームは企業スポーツ的なものになっている。ドイツテレコムだとか、USポスタルだとか。
 それでちょっと頭をよぎったのがJリーグだった。フリューゲルスがなくなった時のこと。一応Jリーグのクラブは独立した株式会社としてスタートしているはずだったけど、結局は母体となっているチームが所属していた会社の資金に頼っていた。フリューゲルスの場合は佐藤工業が打ち切っちゃったからだったんだけど。
 どんなスポーツをする上でも、運営資金というのは必要不可欠。それはトップレベルを保ち続けることを周りから要求されると余計にであって。私みたいに財政難クラブを応援していると、それをひしひしと感じる。だからといって、私はレアル・マドリのようなクラブには、絶対になって欲しくないと願っているんだけど。あのようなチームを、純粋なクラブのファン、ソシオは望んでいたのかな、と、時々考える。
 会社という経済社会のなかの一つの歯車である限り、利益は追及していかなければならないのはわかる。一応私もそんな世界に身をおく1人だから。でも、それだけでは割り切れないものが、スポーツクラブにはあると思う。ベンフィカはまだ完全に株式会社化していないはずで、ポルトスポルティングはとっくにしているから、早くそうなって欲しいと思っていたけど、なんだか最近分からなくなってきている。株式会社にならないから財政難なんだといわれればそれまでだけど。でも、それよりも、ファンの意見、ソシオの意見を取り入れてくれるクラブであってほしい。グッズやらユニやらを買ってお金を落としていったり、ある選手がいるから一時的にファンになる人よりも、昔から地道に応援する人を大切にするクラブであって欲しい。スポーツクラブって、そんなものでしょ?
 因みに、前出のJosé Azevedoの今後については未定なんだけど、実はベンフィカ入りする可能性があるという。ベンフィカには現在自転車チームはないのだけど、エンブレムを見て分かるとおり、創設時には自転車チームがあり、レベル的にも高いものだったらしい(ベンフィカミュージアムに行くと、トロフィーがかなり飾ってある)。どういう経緯でなくなってしまったのかは分からないのだけど、復活させることが悲願でもあり、今、その方向で進んでいる。ただ、せっかく注目されている選手なのに、地元に戻ってきてしまうのはもったいない気もする。ベンフィカがどのレベルのチーム作りを目指しているのか、まだ見えていない状況では。