Finalmente estou interessante no Real Madrid.

 今日、何気なくスカパーを見ていたら、93年のCL決勝マルセイユミランをやっていた。Rossi、Baresi、Papin、Massaro、Van Basten、Rijkaardがいて、もちろんMaldiniもCostacrutaもAlbertiniもいる、私が海外サッカーにどっぷり浸かるきっかけの1つだった頃のミラン。この頃のミランは黄金期を過ぎて、他クラブからの攻勢に少しずつ押され始めた頃だったけど、それでも私にとっては夢のようなチームだった。
 一方のマルセイユも優勝はしたものの、のちに八百長事件が発覚し、トヨタカップミランが出場ことになってしまった。フランスリーグ随一のクラブが...と、衝撃的な事件だった。
 試合の解説は後からつけたものだったので、「現在から見た過去のビッグゲーム」という観点でのものだったのだけど、その中で粕谷氏がこの頃のミランと現在のレアルを比較したようなコメントを何回かしていた。
 当時のミランは、まさにレアルのようなクラブだったのだと思う。名高いオランダトリオを擁し、この試合にも出ていたPapinももともとはマルセイユから獲得した選手だったし、この時マルセイユにいたDesaillyも翌シーズンからはミランだ。「天才」Savicevicもいて、まさにドリームチーム。
 トッププレーヤーをその財力で次々と獲得するという点では、両クラブとも変わらない。でも、私はミランは好きだけど、レアルは好きになれない。当時は今ほど選択肢がなく、雑誌などで取り上げられているクラブしか知ることがなかったけれど、今は、おかげさまでそれなりに詳しくもなり、自分の判断で選べるようになったからなのだろうか。
 粕谷氏が話していた中で耳に入ったのは「サッカービジネス」という言葉。やっぱりこれなんだよね。私のイメージの中では、の話だけど、ミランの選手乱獲は、強いクラブを作るため、他クラブにいい選手をとられなくないため(これはこれで思い出すこともあって嫌な感じだけど)、レアルはもちろんそれを前提としているのは分かっているのだけど、それに基づく収入を狙っているような。
 だって、今回のアジア遠征だって、別にやらなくてもいいものでしょう。結局はアジアマーケットの開拓が目的だということが見え見え。練習にまでお金を取るなんて信じられない。でも気になるのは、1番気の毒なのは主役である選手だって気づいているんだろうか。クラブ側がどのように稼ごうと知ったことではないんだけど、あまりにも純粋な意味でのサッカーをプレーすること以外での負担が多すぎる。今回の遠征に関しても、不満を漏らす選手がいたそうだ。マスコミでは「ベッカム以外は」というような表現があったみたいだけど、ベッカムだって本心はどうだか分からない。
 しかもベッカムはある意味、ルックスで損しているもんね。純粋にサッカーのプレーだけで判断してもらえない。私は彼を好きじゃないけど、すごいプレーヤーだとは思っている。好みのタイプ(プレースタイル)の選手かどうかと、上手い下手は別だから、上手い選手は上手いと私は認めるけど(だからFigoもその意味で好きじゃない選手けど、うまい選手)。ルックスの良さで大騒ぎする人がいれば、それが邪魔をして本来の彼を見ようとせずに嫉み嫌う人がいる。確かに私もあの大騒ぎにはあきれてしまうけど。
 ああ、ミランの話をしていたはずなのに、いつの間にか結局レアル...。これもレアル側からすれば、してやったりなんだろうな。