João Pereira, de novo!

 João Pereiraが開幕戦に続いてまたまたギマラエンス戦に55分から出場。しかも今回はFehérの2点目の起点となるカウンターを仕掛けたのが彼。右へ左へとドリブルをしながら献身的に、そして大胆に動き回る彼を、Camachoも評価しているよう。「このままメンバーに入れるかは秘密だ」と言いつつも。ラツィオ戦にも呼んでいるっていうのが、何よりもその証拠よね。
 開幕前のキャンプから呼んでいるTiago GomesとHugo Pereira、その後トップの練習に加えたJoão Pereira、Hélio Pinto、Vasco Firmino。Camachoはそれにsub-17メンバーであるJoão Coimbra、Manuel Curto、Manuel Fernandesをトップチームに迎える準備があるという。怪我人がちょこちょこと出てしまう台所事情もあると思う。思うような選手補強が出来ないことも。それでもB以下の選手をここまで呼ぶということはなかった。
 若い選手をトップチームの練習に入れることで、それぞれ両方のグループに対して刺激を与えるということが、この先を見据えて考えればとても大切なことだと分かっているつもり。でも熱くなってしまうと短絡的にすぐに勝利を求めてしまうところがある。それは私だけでなく、ファン全体に(全員とはいわないけど)、そしてクラブ側を見ても言えることだと思う。若手をあまり育てようとせず、期待できそうな選手はすぐに移籍させてしまい、外から獲得する選手でチームを構成しようとしているのを見続けると、余計にそういった風潮に流されていたことを実感する。でもCamachoはそうじゃなかった。下部組織出身の選手を大事にしていたレアル・マドリーにいたからかもしれないし、スペイン人であるからこそ前例に流されることなく、「ベンフィカにとっては」思い切ったことが出来るのかもしれないけど。
 かなり以前から選手の育成に力を入れていたスポルティングのように、すぐにはならない。Camacho自身もRicardo QuaresmaやCristiano Ronaldo、Hugo Vianaといった選手と比較できるレベルに、うちの選手たちは到達できないと話してる。例えJoão Pereiraが印象的なプレーをしていても。でも、このまま続けていれば、いつかは逆転できるかもしれない。「チャンピオンズリーグの後にスーペルリーガ」と言いつつ、「先を見据えたチーム作り」がCamachoのコンセプト。彼がいつまでベンフィカにいてくれるのか分からないけど、例えいつか、彼がいなくなっても、今の傾向は続いていって欲しいなと思う。