Para ”Dinheiro e Prestigio”

 今日の各紙は、昨日のポルトの敗戦がトップ。相手がディヴィジョン3のアトレチコ、ということで衝撃はかなりのもの。アトレチコのオフィシャルサイトはアクセスが殺到し、今現在も制限をかけているようだから反響がすごい。このまま調子を落としてくれればいいんだけどね…。
 さて、ベンフィカは本日ドゥバイでバイエルンと対戦。このトーナメントはUAEの首相であるMohammed bin Rashid al Maktoumの名前が冠してあり、政府主催の大会のよう。今回が第1回で、UAEは今後毎年開催していく意向のようだ。
 なぜこんな強行スケジュールを組んでまで参加するのか…それは「お金」と「威信」のためだという。というのも、この大会に参加するだけで50万ユーロを受け取ることができるらしい。優勝すればその額は120万ユーロ(当初から受け取ることができる50万ユーロを含む)になる、という。因みに準優勝なら約100万ユーロで、3位は60万ユーロ。この賞金の額ってどのくらいのレベルなんだかはわからないけど。しかも、自国のクラブが参加しないっていうのが、ちょっと太っ腹な感じ。
 威信、というのは、第1回大会の参加チームに選ばれたクラブの、ベンフィカという名前の威信を守るため。またベンフィカバイエルンのほか、ラツィオマルセイユと参加クラブが各国のビッグクラブだということから。
 そうは言っても、Santos監督もこの大会に参加することに対してあまり乗り気ではなかったらしく(当然の話)、心配しているよう。土曜日の試合の翌日に7時間の長旅でUEAに到着、時差ぼけ(ポルトガルUAEは4時間)の中その翌日に試合。しかも相手はバイエルン。そのあとマルセイユラツィオと戦い、ポルトガルに戻って15日にはアカデミカと対戦…。
 Miccoli(負傷明けでまだ調子が万全でない)とNuno Assis(以前ドーピング陽性反応により約5か月の出場停止となり、それを全うしたが、スポーツ仲裁委員会からその処分は1年間の出場停止が妥当とされた。期間は来年7月26日まで)以外のメンバーが今回は招集されており、おそらくはサブのメンバーで戦う模様。キーパーもMoreiraとMorettoが1試合ずつ出場するというし。Ruiは出ることになるのかな?今のところ、スタメンはまだ発表されていない。
 どんな大会に出ようと構わないけど、リーグ戦を一番に考えてもらわないと、困るのはクラブだと思うんだけどさ。